関東東北大震災のことを伝えるテレビ、ラジオ、ツイッター、フェイスブック、新聞、あらゆる情報が入ってくる。
最初は画面を見つめられないほど、声をなくすほどの衝撃的な映像ばかりだった。その後も次々と流れ出てくる。それはとても大事なことで、子どもにも見せるべき、伝えるべきことだと思う。逃げずに見据えないといけないと思っていた。
それがあまりにもハンパ無い情報量なので、ときどき処理しきれなくなる。どうなるかというと、ここにこうして暮らしていることの申し訳なさと、目の前で寒さに震えている人に何もしてあげられない無力感に襲われる日々。ちょっと違うけれど、これがサバイバーシンドロームというのだろうか。
マスコミが仕掛けたがる負の情報操作に憤りを感じる。記者会見で質問する記者の質問が、どうみてもマイナス面を引きだそうという内容にしか思えない。前向きな、それこそ希望という答えを引き出す質問の仕方はないのだろうか。煽ることを前提とした質問、または新聞の見出し。言葉が、人を左右することを知った上で、負の方向に導こうとしている、ところに怒りが沸く。
あらゆるチャンネルに足を突っ込んでるが故に、情報の海に浸かりすぎて、シンクロしてしまいすぎる。絡め取られそうな感覚とはこれのことか。気を抜くと、引っ張られているような。
子どもたちと一緒にご飯を食べ、お風呂に入り、あたたかい布団に入って寝顔を見られることに、おおいなる感謝。感謝をかみしめる時間。普通に過ごして、普通に会話して、呑んで寝て、話して、笑って。生活は以前と変わらず、意識は前向きに変わるように。試されているな、これからのこと。