メトロの根岸さんのこと。

メトロ会館の根岸支配人が亡くなりました。

なんでもラジオの生放送中にくも膜下で倒れられたとか。

ドラマチック。根岸さんらしい。どんな脚本をも超えていますよ。

私と森川がアートユニットを結成したのが20代。かのチェコアニメ映画祭を見た私が「これ、福井でやらないと!」と「福井でやろう!」「福井の人が知らないのはもったいない!」と勝手に盛り上がって、森川ほかみなさんを巻き込んで。勢いで配給会社に問い合わせして、情熱と誠意でOKもらって。映画館どうする?となったら、そりゃあもう「メトロ会館」しかないでしょう、と。

お願い行ったときのこと、覚えています。

根岸さんがとてもうれしそうな顔をして「いいね、いいね、ぜひやんなよ」と。上映会館代もとても格安で貸してくれました。

何回か打ち合わせしに行ったとき、根岸さんがおもむろにスケッチブックを出して「絵を描いていい?」と言われて、すらすらと描かれた想い出があります。

映画祭の開催のノウハウも教えてくれました。ひとこと「なにかするなら、名前がないと。なんか名前考えなよ、会の名前みたいなもの」と根岸さん。

そうか、そうだな、じゃあ何にする?

というところから、名前を考えました。

それが カウベル・コーポレーション だったのです。

なんでカウベルになったかはまたそのうち。チラシには一応表向き、チェコアニメ映画祭実行委員会 的な通称にしたけれど。

おかげさまで、メトロの階段が下まで並ぶほどに人が入り、お客様にはご迷惑もお待たせもしましたね。
大盛況のおかげで、2年連続開催もできました。

あのときの、根岸さんの一言と一押しがなければ、カウベル・コーポレーションはなかったです。

今では株式会社にするくらいの会社になりました。

そして、いつまでも、「アンダーグラウンド的活動」で、ディープでマニアックなカルチャーに沿って、仕事にしていきたいと思います。

 

合掌

 

 

 

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