今回の私の旅の目的、聖地・テートモダンへ。
15年前に来た場所です。
その頃は建物はもちろん、テートモダンの展示方法が新しく、雑誌や書籍に取り上げられていたところ。
ベビーカーギャラリーツアーというのもあって、お母さんと一緒に回るツアーもありました。
日本へ戻ると野外芸術祭が毎年目白押しで、ほぼそちらに足を向けていた私。
昨年の愛知トリエンナーレでは私のとしては期待外れ感がたっぷりで、その「悪い気」を受け取ったのか、仕事ももガタガタ。で、これは一新せねばと穢れ落としの意味もある旅でした。
設計はヘルツォーク&ド・ムーロン。この名前、何度も目にした21世紀です。スイッチハウスも同じ設計者。
中谷芙二子(なかや・ふじこ)氏による「霧の彫刻」。ツイッターでロンドン情報を追っかけていたら見つけた作品です。ライブ・アート・イベント「Ten Days Six Nights」という展覧会があって、夜にもライブやパフォーマンス展示をしていたようです。金曜日は夜10時までオープンしているテートモダン。
子どもたちがキャアキャアいう場所でもあったんですが、それ以上に意外に大人も多くキャアキャア言ってましたが、それはなぜか。想像以上に濡れます、ベトベト水浸しに。
身近にいたのに、どこからか霧が出てきて、そこにいた人が突然消える、見えなくなる、という体感型。
テートモダンに登場! 日本人現代美術家による「霧の彫刻」
http://www.japanjournals.com/report/townwalk/9308-mar-tendays.html
全景が入らないほど大きい、縦に大きい。
「お母さんは5時にここに戻ってくるのでそれまでフリータイム」とかってに3時間ほおりだす母。ほおりだされた戦士は3時間ほど美術館外をぶらついていることに。私としては3時間しかない…!と焦る焦る。
大地の芸術祭の「夢の家」の作家さんです。パフォーマンスアーテイストだったのですね、インスタレーションの作家さんだと思っていました。抑圧された、痛々しい、女性の、というキーワードが私の中であります。
信頼、弱さ、絆から生まれるアート
THE RADICAL EYEはエルトンジョンセレクトの写真の展覧会でした。彼は写真コレクターらしい。マン・レイの写真とか堂々とあったので金持ちの道楽かとおもったら、おみそれしました、大変な誤解でした。自宅の部屋の壁中(あるいはスタジオ)に写真が飾られていて、それがどれもいいんです。エルトンジョンがどう選んでいるのか、どうして選んだのか、作品を通してはっきりその審美眼が見えるからでしょうか。写真からインスピレーションを受けて作品に入ることもあると紹介動画で話していました。