第3回リノベーションスクール2017@響のホール

公開プレゼンテーションを見てきました。
前日の夕方にショートプレゼンも見ましたが、私は正直やさしい突っ込みのようでしたよ、マスターの方々。でも言われてから彼らはググっと覚醒したらしく、一晩で企画を作りこんできたようです。3日間でお題を形にしていく、その流れやチームの変化も見られてよかったです。全く知らない人たちと3日間チームを組んでひとつのプロジェクトどころか、事業を考えて、実現する覚悟まで持つ。若い時しか飛び込めないなと正直おもうスクールです。わけなしの熱量、というもの、とてもまぶしいです。

響ホールでは、8分プレゼン→専門家からの12分のブラシュアップ意見会、という流れ。

▼ユニットA
ハトヤビル。帽子を販売していていたあのお店です。私も素敵な物件だなと心で思っていたテナントです。「ビジネス」を軸にしつつ、1階をテナントに、2階と3階を住居に、と。テナントと住居はチームの人がすでに借りる前提、ユニットで株式会社立ち上げる前提で話が進んでいきました。

プレゼン内では、「浜町コインパーキング図」があって「料亭とか風情とかいう前にすでに駐車場の街じゃね?」的なマップを視覚化してくれていました。

専門家からは
・「ビジネス街」に住居をおく発想がいい
・料亭があり、片町があり、駅も近い、浜町に住むことがかっこいいというステイタスがある
・1つのモデルができればあの通りの他のビルも同じモデルでやっていける。つながりが見える
との好ましい指摘が。確かにあのあたり通るとシャッター通りで車から見てもさみしいです。
個人的には1階の活用をもうちょっと具体的に知りたかったです。

私はこのプレゼンを聞いて「図録カフェはここでできそうだな」と妄想。「マラソンする人用のランニングカフェとか」も思い浮かんできました。ただこの事業のポイントって職住接近、1階が職場で2階3階が住まい、というこれまでの自営業スタイルだったように思います。町中に人が越してくれれば、人口増にもなりますしね。たぶん昔はそんなスタイルだったのが、いつの間にかビル街になって、再び人が住む町に戻るパターン、なんでしょうか。

▼ユニットB
ビューハイツますも

こちらも私が狙っていた物件です。ふらふらと脇を歩いていたら、なんかいい佇まいのビルだなあと。こっそり窓からのぞくと、厨房があったから、料理教室でもやっていたのかな、と思っていました。ここに目をつけたか、R不動産め。

前日のプレゼンはダメダメのブレブレで、素人の私も苦悶したものの、最終プレゼンは!な内容でした。
・マンション全体を35LDK、ひとつの家をして見立てること
・河戸であったことを生かすこと(鴨川や中之島と比べて福井の足羽川が貧相すぎることは分かりましたので、河川課の方は本気になったほうがいい)
・料亭の人たちが料理教室を開いて教えてくれること(でなくても、料理教室ができる場はあるといいかも。借り手はいる)
・住居部分をリノベーションして、ウィークリーマンション、ホームステイ、大野や勝山の方のための冬期の短期賃貸として貸し出す
・屋上を立地空間にして、入居者のみに開放する

専門家からの指摘は
・プロモーションはどうするか
・元住民との交流は?
・誰にとって得になるか
などなど。

福井県民に響いたのは「冬期宿泊用」というところではないかしら。ニーズはすごくありそうです。
なんでも「カフェ」に結びつけたくなりますが、この物件には「バル」「パブ」が似合うのではないかと思いました。

最後の馬場さんが、福井のキーワードは
2023、新幹線開通を見越した5年間、とおっしゃっていました。そうか、あと5年しかないんだね。

福井駅前は、再開発になる駅前と、リノベーションをする界隈と、密接しています。
再開発とリノベ、どうやって共存していくか、が課題です。

ここで再開発しないとたぶんもうしない。強引にも私はしてほしい派です。
リノベーション物件は、建物の耐震や限界も感じられる。私はリノベーションした中古住宅や中古マンションに住んでいたので「住む人の限界」「建物の限界」も分かるのです。「建物が汗をかいているな」という感覚。

どうであろうともその青地図が見えてない。リノベーションスクールとは違う課題。
再開発については、鯖江や坂井市といった市外の方、福井市民であっても駅前に興味のない方には「本当にどうでもいい」話だといわれました。確かに~、「知らんがな、そんなこと」発令。話ずれたな、またこれはおいおい。

リノベーションスクールのプレゼンやマスターからの突っ込みをきいていますと、紙やウエブの制作と同じ観点でした。建物を作る、見直すというリアルな物体と、サイトを作る、作り直すことは、形違えど同じでした。そこの気づきがありました。

ひとりで仕事していると場合のよっては若者に触れないこともあります。
自分の中のエネルギーがダウンしていたので、いい熱もらおうと、がんばったのよ私。

彼らの熱量からの勢いでひとつのビルや建物が再生し、オーナーも借りる人も集う人もハッピーになる。
そもそも本来の使い方ではなくてもいいんではないか。新しい機能を持つ場所になるのが今の価値観なんじゃないだろうか。

うんぬんかんぬん思いましたが、この熱量と借金を「引き受けた」クマゴロー牛久保さんには改めて頭下がりました。今回、クマゴローさんに出入りしていて舎家のみなさんと話ができたことが私の収穫です。

この風景もあとしばらくです。

終わって一人反省会。クマゴローで私のご褒美よなよなビール。顔見たことあるけど名前思えだせないおじさまと軒先でカンパイ。そこに、新栄地区のお神輿がやってきました。見れば、昨夜踊っていたおじさまたちが、半被着てみこしを担いでました。元気~~~!若者の集いに顔を出し、夜中まで過ごして、次の日はきちんと地域の責任は請け負う。このような方たちに、この地域は支えられてるんですね。涙。「ひえん別館」さんもお神輿立寄所になってました。

 

 

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