2018年2月18日~23日、フランスのパリとブルターニュへ向かい、ソバに関する知見を深めてまいりました。
福井県産の玄そばを使い、石臼製粉を行っている創業140年余のカガセイフン様からのご依頼で、同行取材をしてまいりました。
パリでは、現地クレピスト(クレープ職人)の方に、福井県産とブルターニュ産のそば粉を使ってガレットを焼いていただき、味、食感、生地の違いの意見を交換を行いました。生地の作り方の違い、焼く時の温度の違い、そもそもの粉の違いも感じましたが、福井県産はおおむね好評で、独特の「ねばり」は現地クレピストもよく口にしていました。詳しいレポートはカガセイフン様の特設ページをお待ちください。
パリには、福井市からパリへ渡り、現地で「おろし蕎麦」「ソースカツ丼」を提供する「東郷」というお店があります。福井の地酒もパリのど真ん中(日本でいうと南青山的なおしゃれエリア)で食べられるんですよ。こちらにもお邪魔して、パリで越前蕎麦をいただきました。
ちなみに私、この視察では、一滴もワインを口にせず、フランス料理もいただかず、ひたすら全食「ガレット」を食べ続けましたです。美術館にも足を運ばずにいたことをサイトウリコファンの方、胸中お察しくださいませ。アートツアーは別に組んでいきますよ!ご希望の方ぜひ。
ブルターニュでは、わらしべ視察となりました。
2週間アタックしていた製粉所に、伺う当日にキャンセルされる→とりあえず近くのガレットレストランに入る→レストランに入って見つけた製粉所とガレット店一覧パンフレットを眺める→オーナーらしき人が話しかけていろいろ教えてくれる→「だって、私、そのパンフレットを作った協会の会長なんですよ、ワハハ」→まさかの会長宅レストランだったと!→間髪入れず、見学できる製粉所を紹介してほしいと頼む→お安い御用と会長さん→アポイント成立!→あとで出てきた奥さんめちゃ美人
という奇跡旅がはじまりました。
製粉所見学が次の日になったので、その日に急きょ港町サン・マロへ。漫画ワンピースと進撃の巨人の世界の実物大でした。サン・マロにあるル・ブルターニュ(ブレッツカフェ)の支店であるガレットレストランへ入ろうとしたら、なんとグループの会長さんがご挨拶に! 日本でもめったにお会いできない方に、なんとフランスの地方でお会いできてしまった。
またも奇跡の連続で。カガセイフンさ加賀健太郎社長の引き寄せ力がハンパないです。
ちなみにお気づきでしょうが、すべて現地で直アポです。制作スタッフは震えあがるスケジュールです。レンタカーを借り、食情報に詳しい通訳さんのおかげです…!そして通訳さんは「こんなもんなんですよ」と軽く話してくれました。そんなもんなんですかね。身に付けたのは度胸です。まさに、ケセラセラ(Que Sera, Sera)、なるようになる、をこの歳で学びました。
帰国後、お待たせしていたお客様優先でお仕事をしております故、落ち着きましたら、裏日記をアップしてまいります。