8月10日、豊田市美術館へ。狙いはフランシス・ベーコン展です。ベーコンを喰ってやる!的な勢いで家族を巻き込んではるばるこちらへ。
ベーコンさんは、「叫ぶ教皇」シリーズで有名な作家さんです。
私が最初目にしたのは、高校生の時。美術手帖で目にした記憶があります。芸術学系専攻の大学入試では、「小論文」が必須。入試の練習問題として、私はベーコンさんを選んで書きました。
当時の国語の先生は、現代美術も知らなければ、ベーコンって何?美味いの?って感じでした。当然ですよね、当然の反応です。私は、ベーコンさんが描いた「叫ぶ教皇」の図版をコピーして小論文と一緒に提出したときの、先生の顔や頭や全身から「?」マークが出ていたことが忘れられません。これも正しい日本人の反応といえます。
小論文の練習問題は、学校から課題が出たりとか、対策用の問題集があるわけではないので、自分で想定して準備して書いて、みたいなものでした。地方の高校だし、大学で芸術学系なんて学部もそんなにないし…受験対策を自分で作る…何を信じてやればいいのか分からなかった、と寂しい気持ちを思いだした。
もとい、ともあれ、私はベーコンさんの絵に、ビビビっと来ていたのです、うら若き10代の頃。なぜか、どこに、と思われた方は、お酒持って誘ってください。語りましょう。
そんな遠い過去を思い出しながら、豊田市美術館へ。
豊田市美術館は、1990年代~現代までの、私のラブなエリアどんぴしゃな収蔵品を持っているところです。フランク・ロイド・ライト、ジュゼッペ・ペローネ、ジェニー・ホルツアーなどなどなど…。
で、肝心のベーコンさんはどうだったかというと、そりゃあ、グッドでしたとも。回顧展は30年ぶりだそうです。子連れの都合で映像作品をきちんと見られなかったのが残念。フォーサイスのダンスというか動きというか、あの映像だけでも涙が出そうでした。3スクリーンの演出も素晴らしかった。
私は単純に絵に惹かれていたわけですが、ベーコンさんは、恋人(男性)が次々亡くなるなど、これでもかっ!というドラマの連続の方だったのですね。あの自伝映画…ちゃんと見よう。
フランシス・ベーコン 特設サイト
豊田市美術館
http://www.museum.toyota.aichi.jp/
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